まるで粘土を盛ったり削ったりしているかのような感覚でモデリング出来る Pixologic 社の 3D ソフトウェア「ZBrush」。
ILM などの主要ハリウッドプロダクションやゲームメーカーなどに広く採用され、スター・ウォーズやキングコング、メン・イン・ブラックなどの特殊メイクを手がけたリック・ベイカーも愛用している事で知られています。 一番わかりやすところでは、パイレーツ・オブ・カリビアンに出てくるタコ頭のディヴィ・ジョーンズやフライング・ダッチマン号のクルーなどの複雑なモデリングに使用されています。
その最新版「ZBrush 3.12 for Mac OS X」が 9月 29日にリリースされました。 今回のバージョンより Intel Mac 専用アプリとなり、今後の開発ペース（バージョンアップ）が Windows 版と同じになるそうです。
個人的にも待望の Intel Mac 版リリースだったので、早速ゲットして試してみました。
日本の販売代理店である株式会社オークさんでは 10月下旬リリースということもあって、待ちきれない自分は Pixologic のオンラインから直接ダウンロード購入したのですがｗ インストール後のアクティベーションでいきなりつまずいてしまって、半日ほど試行錯誤する羽目になりました。
自分の環境だけかもしれないのですが、今回は自分の遭遇したインストール時のアクティベーショントラブル回避方法をメモしておこうと思います。（Pixologic から直接ダウンロード購入された方には参考になるかも？？）
まず、ZBrush 3 for Mac のダウンロード購入〜アクティベーションまでをおさらいします。
- Pixologic のダウンロード購入ページで一通りの注文操作を行い、注文を完了させます。
（基本的に英語サイトなのですが、一連の注文フォームは日本語表示にも対応しています） - 注文が完了すると、すぐに ZBrush 3 をダウンロードするためのリンクがブラウザに表示されます。
また、この内容は注文時登録メールアドレス宛にも送信されます。 - ZBrush 3 のディスクイメージをマウントし、ZBrushOSX 3.12 フォルダをアプリケーションフォルダへドラッグコピーしてインストールします。
- ZBrush 3 を起動します。すると「アクティベーション画面」が表示されます。
ここでアクティベートを行わない限りソフトウェアはロックされており「終了」しかできません。 「アクティベーション画面」内の「Web Activation (Best)」ボタンをクリックし、オンラインでアクティベート作業を行います。 - ウェブブラウザが起動し、アクティベーション登録画面が表示されます。
注文時に登録した「メールアドレス」と注文完了時にそのメールアドレス宛に届く「シリアルナンバー」、「インストールする PC について（Home PC など）」を入力します。 - 登録が完了すると、注文時に登録したメールアドレス宛に「アクティベーション キー ファイル」が添付されて届きます。
添付されたキーファイルは Mail.app のファイルメニュー「添付ファイルを保存…」から保存した方がよいようです。（Pixologic のフォーラムにも同内容の記述があります） - 「アクティベーション キー ファイル」を ZBrush 3 のアプリと同階層にコピーします。（古いキーファイルを上書きします）
- ZBrush 3 を再起動します。 すると同階層のキーファイルを認識して利用可能な状態で起動するというわけです。
以上のようなカンジですね。 本来ならば、上記の操作で ZBrushing できるはずなのですが、私の場合は８で認識されず何度やり直しても結果は同じという状況に陥りました:(
そこでふと、あることに気づきました。
「ZBrush 3 は他のどの言語にもローカライズされていない英語アプリだ」とｗ
そこで、Mac OS X のシステム環境設定を開き「言語環境」を「英語」に切り替えてみました。
（クリックで拡大）
言語を切り替えるためには、一度、ログアウト（または再起動）する必要があります。（切り替えたら必ずログアウトして英語環境下で操作するのがポイント）
というわけで、言語を切り替えた後に、上記の手順４からやり直してみました。 キーファイルはブラウザ登録画面で同じ情報を入力するとコピーを何度でも送信してくれます。 すると！…起動しました！！:))
再び言語を「日本語」に戻しても起動してくれます#:-s よかった:)
というわけで、私だけかもしれませんがｗ もし「オンライン購入した ZBrush 3 for Mac がアクティベーション出来ない」という場合は、上記を試す価値ありかもしれません。